恋愛にはピークというものがある。
いわゆる“モテ期”。
モテるの定義が必要になるけれど、
ゆいたんにもそういう時期はある。
20代前半に出会った男性が、なぜか一番続いていて
未だに連絡を取っているため、もうかれこれ20年来の知り合いということになる。
出会ったのは23歳。
彼はWebデザイナーをしていて、
3:3だか、4:4で行ったコンパの人数合わせのために連れてこられた。
こちらは、私が幹事。
年齢は9歳年上。
ゆいたん、一応、誰か一人はつなげるようにしていたから、彼もその一人。
ぬぼ~っとして不思議ちゃん。
まあ、でもイケイケのほかの3名よりは明らか無難だわと思い、そこから2人で御飯にも行ったりした。
この20年でお互い何かが変わったかというと、対してなくて
共通点では、
・年を取った
・結婚を考えた人はいたが、至らなかった
・なんとなく、生き方が自由
・仕事はそこそこ順調
ってな具合。
仕事はMacひとつあればどこでもできるということで、海外に行ったり、関西に来たりと、ホント自由。
忘れたころにメールが来て、京都にいるから会わないか?と。
たまたま予定もないし、おいしいとこ連れて行ってくれるならば!
などと、軽い気持ちでお約束。
本拠は東京だけれど、時々京都に来たりしているみたい。
先日は、ちょうどゆいたん着物を着ている日がそこにあたったため、
せっかくの京都だし、着物で一日過ごすのも悪くないと思い、訪問着でおデート。
案の定、素敵な京都ならではのカジュアル割烹へ。
イケメンという雰囲気はないけれど、
50代にはとても見えない清潔感と若々しさ。
この人は、私との関係をどう考えているのだろうか?
などと思った。
「段差に気を付けて」
「寒いからあったかくしてね」
すぐに、私の荷物を持とうとしてくれる。
これぞ、ゆいたんを
“宝物のように扱ってくれる”男性。
完全ノーマークだったけれど、思い切って聞いてみた。
「もし、私と結婚したら、どうなりますか?」
「ゆいさんが、イヤじゃなければ、ボク、主夫できますよ」
なんと。
初めてです。この感じ。
そしてイヤでもない。それもありかな????とくすぐられる感じ。
まあ、手もつないだことがないので、男女のそういうのは、二の次ですわな。
なんという包容力。
背はとっても大きいので、ゆいたんがヒールを履いても全然大丈夫。
完全に甘えられる、このもたれかかれる余裕さ。
プリンスのような、❤に矢がささる感じはないけれど、
年上の魅力。
お会計はまったくもって心配ないし、
白シャツここまで似合う?この年で?
って感じだし。
ゆいたん理想の男性リストで
・着物を着る事に賛成
・ゆいたんを宝物のように大切に扱ってくれる
・包容力
・お酒が飲める
・食べ方がキレイ
・会話が続く
・身長が180センチ以上
・グルメ
かなりの確率で、満たしておられます。
でも、その日の夜、ドクターの夢を見た。
がっつり出てきて、会話も何もかも鮮明に覚えている。
叶わない過去の恋愛というものは、
いつまでも美化されて、心に残るのね。
ドクターにぎゅっとハグされたい気分のゆいたんでした。
ゆいたんの中の何が、結婚を遠ざけているのかわからないけれど、
人間の防衛本能が働いていることは確かだな。
人は、意外と新しい環境になって、バランスが崩れてしまうことを恐れているのかも。
きっと起こりうるこの先の幸せへの
第一歩が出ない40代。
9歳下やら、9歳上やら、ゆいたん幅広い・・・忙しいな。