空気の読めない部下との闘いに疲れ、ほっとしたいゆいたん。
ふっと、ゆいたんの周りの男性を思い浮かべる。
例のドクター。
23歳の時に、友達の紹介で、お食事会なるものを開いてもらい、
3:3のいわゆる王道コンパ。
当時は、何でも所有したがるステイタスを大切にする世代。
車もいいのが欲しいし、バブリーな世代の息子たちだから、
そこに医者ときたら、クルマはフェラーリ、ベンツ、BMW。
店の前にも停めちゃったりなんかして、
今から考えたら、何もかもマニュアル通りのドクターたち。
6つ上という、23歳から見たら、おっさんとオトナ男子を、行ったり来たりする年齢。
30歳なんて、医者の世界では駆け出して6年ほどのこれからって
コンパは大概、対角線に座る人とマッチング率が高い。
このときも、シャツのボタンを上から3つくらい開けた
一歩間違えたらゾワッぐらいも見込める出で立ち。
でも、カッコイイ!とか思っちゃって、もうそこから、釘付け。
例のドクターは、このとき対面の位置に。
全く興味なくて、でも、
でも、やっぱ受けないと~とか、
で、帰りは誰が誰を送る?
もちろん、麻酔科医のベンツ希望!
、、、!のはずが。。。
残念ながら手前の彼。
主導権は殿方にありますから、
外車なんて乗り慣れてないから、運転席側にいそいそと回る。
うーん、そっちは運転席だね。
ゆいちゃん、反対だね~。
おっと、失礼。
すみませ~ん。私としたことが。
助手席に改めて乗り込み、第一声。
このクルマ、なんてゆークルマですか?
うん、、、フェラーリってゆーんだけどね。
ふぅん。
(エンジンうるさいな、、、街中走ったら、はずかしいな、、、
ありがたみもなく、送ってもらい、お決まりの帰ったら即レスのありがとうメール。
じゃっかん疲れた体を湯船に鎮めながら、麻酔科医の方へなんてメールを送ろうかと妄想に駆け巡る・・・
なんてことをしていたのだけれど、のちのちこの彼と付き合うことになる。
それはそれで、見慣れると素敵に見えるし楽しいもので。
(でもフェラーリはいやだけど)
未だに、その時の残像で生きてる。
世の中の夫婦だってそうだ。
昔はかっこよかった!かわいかった!
その時の残像があるから、今が違っても好きになれる。
プリンスだってそう。
昔は、さわやかなまさにプリンスだったけど、
今は、ロン毛になったし、無精ひげだし、全くタイプじゃない。
でも、昔好きになったものはそうそう簡単に嫌いにならない。
そんなものです。
だから50歳の彼でも、32歳の時を知っているから、今が全然おっさんではなくなる。
今、50歳の彼と初めてあったとしたら、きっと好きにならない。
アラ探しばっかりだと思う。
ドラがいい例だ。
・・・・となると、やっぱり今、ここで結婚しておいた方がいいのかも???
心のよりどころは、そうなかなかやってこない気がするのよね。。。
平穏なあたたかさ、ソファーのような包容力に身を包みたい。
あらためて、今回の新人の言葉に深く傷つき、すべてががっくりと崩れ落ちるこの感覚。
どうしてくれよう。ほんまに。
アラフォーって意外にデリケートなのよ。
老化するのは体だけではないのよねん。身に染みる年齢・・・